そもそも、マンション・ビル経営にはどんなメリットがあるのでしょうか? 他の土地活用と比べて、どんな違いがあるのでしょうか? まずは建物を建てる「理由」から見ていきましょう。 |
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●マンション・ビル経営のメリット | |
安定した収益性 (マンション) |
株式投資、FXなどと比べ、収益性は低い一方、安定性が高く、老後の私的年金として期待できます。 |
税金の軽減 (マンション) |
・減価償却費などの経費計上や青色申告制度の利用により、 所得税を大幅に減額できます。 ・固定資産税(土地)が最大で1/6に軽減されます。 ・固定資産税(建物)が最大で1/2に軽減されます。 ・都市計画税が最大で1/3に軽減されます。 ・建設費のローン残高控除や、貸家建付地の評価額減により、 相続税を大幅に減額できます。 |
高い収益性 (テナントビル) |
マンションと比べ、高い家賃設定が可能です。 これにより、立地条件を最大限に活かし、より高い利回りが期待できます。 |
相続税の軽減 (テナントビル) |
更地や駐車場と比べ、相続税が約2割程度軽減されます。 |
●マンション・ビル経営のデメリット | |
利回り (マンション) |
株式投資などのように、大きな利回りは期待できません。 |
家賃設定 (マンション) |
景気低迷、競争激化により、新築時の家賃を更に上げることは難しくなってきています。 (かつてはインフレに強いと言われ、物価上昇などに伴い、家賃を引き上げることもありました。) |
節税にならない (テナントビル) |
収益性が高い分、固定資産税、都市計画税も高く課税されます。 |
景気の影響 (テナントビル) |
景気の影響に左右されやすく、テナントの頻繁な入退去や空室に悩まされる事もあり、安定性に欠ける場合もあります。 |
●他の土地活用法との比較 | |
借地 | 初期投資を殆ど必要とせず、収益性は高くないものの、保証金が入り、固定資産税や相続税の軽減が出来ます。 但し、一度貸すと長期間転用が難しくなります。 |
駐車場 | 初期投資が少なく、転用しやすい一方、固定資産税は居住用の6倍にもなり、減税効果はありません。 |
売却 | 売却により多額の収入が入り、固定資産税等からも開放されますが、売却益は課税対象となるため、翌年、多額の税金が発生する場合もあります。 |
アパート | 部屋数が少ない分、マンションと比べて収益性は劣りますが、初期投資額が抑えられ、固定資産税や相続税の軽減にも役立ちます。 一方、供給過多による競争が激しく、空室リスクが高い分野とも言えます。 今後は他の物件との差別化が必要になってきます。 |
等価交換 | 初期投資が少なく、譲渡税に優遇措置もありますが、事実上土地の所有権は失われ、建物の減価償却もできず、減税効果はほとんどありません。 |