たとえ親族経営であっても、不動産経営は事業経営です。 不動産分野にとどまらず、事業経営者として持つべき心得をまとめました。 |
|
●経営の心得 | |
自ら動く | 「出来るだけ自分でやる」が原則です。 それがマンション・ビルオーナーとしての実務能力を高めることにもなります。 |
企画分析 | 緻密な立地条件の診断と市場の動向を見据え、しっかりとした企画を立てることが経営成功への何よりの近道です。 |
守りに入らない | 競争に負けず、利益を出し、確り経営するという攻めの心構えが安定した経営に結びつきます。 |
将来像 経営理念 |
将来の自分の姿、将来の会社の姿、将来の社員の姿、将来の建物の姿、将来の街の姿… 将来像を明確にイメージし、経営理念を明確化しておけば、どんな時でも経営手法が守りに入りません。 |
地域への貢献 | オーナーの思い入れが強いほど、収益の向上だけでなく、地域社会への貢献にもつながります。 |
コミュニケーション | 社内、社外に関わらず、円満なコミュニケーション環境を育てていくことは、単なる人脈作りだけでなく、地域貢献にも結びつきます。 |
堅実な収支 ガラス張りの経営 |
不動産に限らず、経営には無理の無い堅実な収支計画が大切です。とはいえ、ガッチリもぎ取る家賃設定をするのではなく、一歩譲るゆとりが長期の安定経営に結びつきます。 また、事業収支や給与体系など、数字に関することは極力わかりやすく、クリアにしておきましょう。 |
公私混同は厳禁 | 親族経営の場合、公私の区別があいまいになってしまうことがあります。 公私混同は社員の士気を下げ、社内環境の悪化や経営効率の低下にも結びつきます。 毎朝出社したら、お父さんもお母さんもお姉ちゃんも、みんな会社員です。それぞれ社会人としてのモラルを守りましょう。 |
忍耐力 | 融資を頼むのも、建物を建てるのも、トラブルに対応するのも、全て忍耐力が必要です。 |
危機感 | 空室が全て埋まり、家賃収入が確保できたからといって安心してはいけません。 特に、商業テナントなどは経営状態が悪化すれば入居後数ヶ月でも退去してしまいます。 経営が順調であっても、常に危機感を持ち、会社や社員に対してだけでなく、建物や街に対しても、もっと出来ることは無いか、もっと良くすることはできないかといった改善策を打ち出し続けなければなりません。 |
経営の面白さ | 不動産事業の面白さは、土地の取得から建物の建設、その運営管理を通じて、自らの創意工夫を形として表現出来ること、そして、事業を展開できることにあります。 |